近年、日本では地震や台風、豪雨などの自然災害が増え、防災への意識が高まっています。
そんな中で注目を集めている資格が 「防災士」 です。
実は、日本テレビの人気アナウンサー 水卜麻美さんも防災士資格を取得 しています。
テレビで見かけるあの身近な存在が学んでいると聞くと、「自分も挑戦してみたい」と思える人も多いのではないでしょうか。
防災士は、災害に備える正しい知識と行動力を身につけられるだけでなく、地域活動や仕事の場でも役立つ資格です。
本記事では、防災士資格の概要から取得方法、活躍の場まで詳しく紹介します。
防災士とは?
資格の概要と役割
防災士は、特定非営利活動法人「日本防災士機構」が認定する民間資格です。
防災に関する正しい知識を学び、災害時に自分や家族を守るだけでなく、地域や社会全体に貢献できる人材を育成することを目的としています。
資格を持つことで「防災のリーダー」として信頼されやすくなり、自治体や学校、企業などでの防災活動に参加できるチャンスも広がります。
制度の背景(防災意識の向上)
日本は世界でも自然災害が多い国です。
阪神淡路大震災や東日本大震災をはじめ、過去の大規模災害を経験したことで、
「一人ひとりが防災意識を持つこと」の重要性が強く認識されるようになりました。
その中で、知識を体系的に学び、実際の行動に結びつけられる人材を育てるために「防災士制度」が生まれました。いわば、地域や社会を支える“防災の専門家”という立ち位置です。
防災士になるメリット

災害時に役立つ知識と行動力
防災士として学ぶ内容は、単なる知識にとどまりません。
地震や火災、風水害などの発生時に、どのように行動すれば被害を最小限にできるのか、具体的な実践方法を身につけることができます。
たとえば「家具の固定方法」「避難経路の確認」「応急手当の基本」など、日常にすぐ取り入れられる実用的な学びが多いのも特徴です。
資格を通して学んだ内容を家庭で共有すれば、大切な家族を守る力にもつながります。
就職や地域活動でのアピールに
防災士は国家資格ではありませんが、履歴書やプロフィールに書ける“公式の認定資格”です。
特に、福祉・教育・建設業界や自治体関連の仕事では、防災知識を持っている人材は評価されやすく、就職やキャリアアップのプラス要素になります。
また、地域活動や自治会で「防災担当」として活躍する場も増えています。
災害時にリーダー的役割を担える人材はどの地域でも求められており、資格があることで信頼されやすくなるのもメリットです。
有名人も取得!水卜アナの例
実際に、防災士資格を取得している有名人もいます。
その一人が、日本テレビの水卜麻美アナウンサーです。
水卜アナは報道や情報番組を通じて「視聴者に正しい情報を伝える立場」として、より確かな知識を身につけるために防災士資格を取得しました。
このようにメディアで活躍する人も学んでいることから、「自分にも必要かもしれない」と感じる方は多いでしょう。
身近な存在が資格を持っていることは、学びのモチベーションにもなりますね。
防災士資格の取り方

受験資格と申込方法
防災士資格は、年齢や学歴などの制限がほとんどなく、誰でもチャレンジできるのが特徴です。
申込は「日本防災士機構」が指定する窓口や、各地の防災士養成講座を通じて行います。
地域の自治体や大学が開催するケースもあるため、公式サイトで最新情報を確認しましょう。
研修の流れと試験の内容
資格取得の流れは以下の通りです。
- 防災士養成研修講座を受講
- 2〜3日間程度の研修で、防災の基礎知識や実践的な対策を学びます。
- 防災士資格取得試験を受験
- 講座修了後に行われる筆記試験(マークシート形式)を受験します。
3択式が30問で8割(24問)正解で合格です。
内容は講座の範囲から出題されるため、しっかり受講していれば合格は難しくありません。
- 講座修了後に行われる筆記試験(マークシート形式)を受験します。
- 救急救命講習の受講・修了証を取得
- 日本赤十字社や消防署などが実施している普通救命講習を受け、修了証を取得する必要があります。
- 防災士として登録
- 試験と講習をクリアした後に申請し、認定証が発行されます。
費用と取得までのスケジュール
防災士資格を取得するために必要な費用は、おおよそ6万円前後 が目安です。
内訳は以下の通り:
- 養成講座の受講料(テキスト代含む) 50,728円
- 試験料 3,000円
- 救急救命講習の受講料(無料のとこもある)
- 登録認定料 5,000円
自治体や大学で主催される講座では、補助が出る場合もあります。
費用を抑えたい方は、地元の自治体に問い合わせてみるのもおすすめです。
取得にかかる期間は、研修から試験・講習・登録まで含めて 1〜2か月程度。
忙しい社会人でも無理なくチャレンジできる資格と言えます。
詳しいスケジュールなどは防災士の公式サイトからご確認ください。
まとめ
防災士は、災害リスクの高い日本において
「安心・安全を守る知識と行動力」を証明できる資格です。
水卜アナも取得して話題になったように、一般の人でもチャレンジ可能です。
家庭での備えから地域での防災活動まで、活躍の場は広がっています。
「自分の命を守る」ことから「周囲を守る」ことへ。ぜひ防災士の資格にチャレンジして、防災力を高めてみませんか?